菅前首相は就任直後、議員世襲制について否定する考えを述べた。それこそが自民党の有力者を敵に回す原因になったのではないかと思う。問題の根の深さを感じたのは、その件に関して意見を求められた麻生副総理が、『まだ引退の予定はないのでわかりません』と答弁した時。すでに70歳を超えた人間が先の事を考えないわけがないのだが・・・痴呆になっているのであれば別ではあるが。
同じような答弁は、菅前首相にもあった。たしかこれ以上コロナの感染者が増えた時にはどうするかと問われて、『仮定の設問には応じられない』と答えていたのには驚かされた。この国の中枢部門にいる人間は、現状を認識しいてこれから来る未来に対して備えるということを知らないし、考えないということなのだろう。
世襲制が色濃く残る日本は、民主主義国家ではない、江戸時代と同じ封建主義社会と言ってよい。福沢諭吉であったか、幕末に米国を訪れた際に、建国の父ジョージワシントンの子孫はどうされていますかと質問して、満足な答えをされなかったことに驚いていたが、当時開明派と思われている福沢諭吉でさえその程度である。結果的には福沢家でさえ、三菱の岩崎家などと姻戚関係を作り上げ、華麗な家系を作り上げている。
間違いないのは、この議員世襲制は早めに規制して、本来の民主主義を構築しなければ、ただのクソ国家になりかねない。
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