2017年2月22日水曜日

日本農業実践学園 (1)

 水戸市内原にある農業の専門学校。久しぶりにその母校のホームページを見て、懐かしさと変わってゆく姿に時間の経過を感じる。すでに卒業してから17年の月日が過ぎようとしていることに驚くとともに、伝統の行事も続いていることに少し安堵したり、この学校で過ごした楽しい日々を思い起こす。

 HPの沿革によると、昭和2年(1927)開校 、今年で90年を迎える。初代校長は加藤完治先生。戦中戦後を通じて、内原訓練所という名前で記憶している農家の方もいらっしゃるかもしれない。水田、蔬菜、特用作物、養豚、酪農、製茶、果樹など数部門に分かれて高等科、本科、研究科の生徒たちが農業の基本を学びそれぞれの夢に向かって日々を過ごしていた。

 春先、10月生の私たちにはちょうど中間期にあたるのだが、3月8日は恒例の『筑波強歩』。かつては筑波行軍と言われていたらしいが、戦後GHQの査問があったりして現在の強歩という呼び方に変わったらしい。当日の午前0時に学校を出発。早朝に筑波山山麓に到着し、朝食の後に山頂を目指して 登り、昼頃には下山。昼食と休憩をはさんでまた学校への道を歩き始める。総行程21時間90kmに及ぶ。到着は午後9時前後で、昨年は25名が参加して23名が完歩。天候によっては相当ハードで、私たちの時には、夕方6時くらいから雪が降り始め、学校到着時には10cm以上の積雪で生徒たちは雪だるまのようになって歩いていた。

 この学校は、創立者の加藤完治先生の事績で満蒙開拓と深いつながりがある。今となってはその時代を語る人達もいないだろうが、海外青年協力隊の研修などで在籍する人も多いなど、時代とともに違う役割を担っていることは間違いない。


   

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