下記の『奥祐筆秘帳』は、文書管理の役人の物語。ペンは剣よりも強しというが、この物語はそのペンが剣を味方につけて、無比の力を発揮する。江戸時代の官僚物語と言っては語弊もあるが、今の世の中のことを理解するには多少のヒントも与えてくれる。それに
何より難しい本を読むよりも面白い。
さて、厚生労働省の新型肺炎に対する対応が批判を浴びているが、厚生労働省が一番大事にしていることは何か。この省の退職者が綴った一冊の文集がかつてあったのだが、すでに廃棄処分されたと思われる 。曰く、『我々の最大の使命は、一つでも多くの天下り先を作ることだ』。今よりも天下りが楽な時代の話しではある。この後年金問題や、統計問題もあり批判にさらされることになる。
しかしながら、この体質と前例主義は未だに消え去ることはない。前例主義を大事にする場所に、想定外の問題を解決させようということ自体が無理なのだと思った方がいい。さらにこの厚生労働省の大事にするものは、医師会の意向と大手製薬会社への思いやり。ついでに自民党への思いやり。大事にするものが違うのだから、我々は大事にされていないと『一部の国民』が騒いでもどうにもならない。次回、同じことが起きた場合は迅速で的確な処理が施されることを期待したい。
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