2020年7月10日金曜日

防災服

 小池都知事だけではなく、政治家の防災服姿。あれほどの無駄はないと思うだけではなく、せっかくの小池都知事の色気が半減どころか幻滅を誘う。かつて上皇陛下が東日本大震災の慰問に訪れた際に、長靴にネクタイ無しの上、ワイシャツを腕まくりして、避難所に訪れた際は、床に膝をついて被災者と向き合った。上皇陛下は防災服ではなかった。水害現場を無駄に訪れ、ぬかるみを渡る際に、同行者に背負われた背広姿の政治家もいたが、そんな馬鹿が未だに政治家として存在していることが許せない。

 さて小池さんである。あのマスク姿は美しい。きりりとした表情も、アベノマスクではこうはいかないだろう。政治家にセンスを求める愚は認めるが、何となくという嫌悪感を抱かせる政治家に欠けているものは、やはりその人の持つ全てにわたるセンスではないだろうか・・・豊かさと言うことも出来るかとも思うが・・・とどんどん主題からかけ離れていく。

 さて、災害が起きるたびにわざとらしい防災服姿、それも東京の安全なところにいるのに防災服なるものを着ている政治家を見ると、あの防災服にどれくらいの予算が使われているものか知りたくなってくる。ついでに毎年ちゃんと入札の上で業者を選定しているのか。汚れることも、本来の機能も役に立たないものなのだから、そんな無駄なことをせずに、一度でいいから、災害現場で背広姿に革靴のまま、ぬかるみに平然と突入する政治家の姿を見てみたいと思う・・・役にも立たないだろうし邪魔なだけだろうな。


  

2020年7月5日日曜日

国家機密

  かつて、ソビエト社会主義共和国連邦と言われた時代のロシアを皮肉ったジョークがある。『書記長(最高指導者)をバカ呼ばわれした人が逮捕された。逮捕理由は、本当の事を言った罪と、国家機密を漏らした罪』。先日テレビの番組で安倍首相を無能と言った評論家がいたが、日本でこれが逮捕理由となることのない幸せを感じている人はいないように、それほどに日本と言う国は平和ではある。また民主的で、自由である・・・ように見える。

 アベノマスクと揶揄されるマスクが我が家にも届いた。NHKで、東北のおばあちゃんにマスクが届き、有難いことですと言っていた。頂けることが有難いと言っているのだが、原資は税金だぜおばあちゃん。このマスクで儲けたある会社は、脱税の前科がある社長の関連する会社。公明党の支持者でもあるらしいのだが、この辺りの闇はどうにも手の届かない場所にあるらしく、もう誰も追及はしない。

 小便博打をやっていた検事は、しっかりと退職金を受け取って表舞台から消えた。武士の情けと言うものか、誰も逮捕には向かわない。元国税庁長官の佐川君はどうしているのか。このコロナ禍の中に、全ては飲み込まれようとしている。安倍のおっかちゃんも遊びに出始めたのか、消息は知れない。必死に悪妻を守った総理大臣は歴史に残るかも知れない。さてこの無能な総理大臣が、灘高、東大を出た秀才の勧めで配ったマスク、表面にプレス時にできたと思われるシワが3本ある。髪の毛や汚れで1~2割の不良品を出したものであるから、これくらいのシワはどうということもないのではと言う方もいるかもしれない。しかし日本のQCレベルでは当然最終チェックの段階ではじかれるものだと思う。それが日本が世界に誇る品質の高さだからである。無能な総理大臣が、無能な部下の勧めで配ったマスクだが、総理大臣以外でつけている人を見たことがない。それでも閣議に向かう総理大臣が顎をさらして、小さなアベノマスクをつけている姿は貧相で、一国の総理としては憐れみを感じる。誰かもう少しまともなマスクを買ってやれよ・・・と思う。


2020年7月4日土曜日

わかっていても思わず・・・

 人間を地域によって概括的に見るほど間違ったことはないという。人間はつい頭の中で、勝手な ニセ統計 を作り、ニセ概念化し、それをもって相手をあてはめようとしがちである。人を見るのに、勝手な概念をつくりあげ、人間を紙細工のように見るアホ臭さ・・・(司馬遼太郎 耽羅紀行) さらに、単に文章の一部を引っ張ってきて、大して理解もしていないのにさもわかったように書き、かつ話すことも戒めているのだが、あまりに限られた情報、それもある意図をもって出される情報だけでは誰でもその陥穽に陥るのではないか。これほど情報が交錯する世界では、全ての情報を知ったうえで事実を判断することは難しい。

 例えば、中華人民共和国の主要輸出産品ベスト3は何かという問いに、ウィルス、不良品、汚職などと答えようものなら、袋叩きにあいそうだし、日韓問題について韓国の国民は自分たちを高等民族だと勘違いしているなどという答えも、ヘイトスピーチの類に入れられてしまう恐れがある。

 群盲象を・・・という言葉も差別用語であって使うことは出来ないのだが、それに代わる言葉を私は知らない。要は広い視野を持てということなのだろうが、ではどんな人間が広い視野を持てようか。またそれを生かせようか。