2021年9月30日木曜日

ソニーとパナソニック 経営の馬鹿神様

 ソニーとパナソニック、その株価はパナソニックがソニーの10分の1。そのソニーのほぼ10年くらい前の株価は今の10分の1。何が起きているのかは別にして、それは当然の帰結だということを少し掘り下げてみたい。

 パナソニックの創業者松下幸之助は、経営の神様と言われていて、晩年彼自身もそう言われることに嫌な顔はしなかったようだ。それだけでも馬鹿というにふさわしい人間であったと思う。松下幸之助はある時、彼の絶頂期と言ってもよい時期に、こう言った。『うちにはなぁ、ソニーちゅうええ研究所がおましてなぁ・・・』

 ソニーが作った新製品、それをパナソニックの社員が買ってきて、分解してその良し悪しを検討し、パナソニックブランド、当時は松下電器の製品として新しく売り出す。これを強力な販売力で売るものだから、人は勘違いをして彼を経営の神様としてあがめるようになる。

 その勘違いによる弊害は、後の松下政経塾において開花する。馬鹿神様を信奉する信者は有名国立大学等を卒業した頭脳優秀なる人間たち。かつてマニフェストという公約を掲げて民主党を立ち上げた人間たちで、あの野田首相を生んだ。その野田は、『マニフェストというものがあります。私はそれを命がけで達成する』と街頭でぶち上げた。そして今もこそこそと生きている。松下政経塾は野田がその一部ではなく、それが全てだ。その後の日本を検証すれば、松下政経塾出身者による無能無策ぶりが今の日本を作り、歴史を改竄し、国家の財産を使って地元の花見会を開催するような馬鹿首相を許すような状況に追いやった。

 パナソニックは、今経営の再建に取り組んでいる。下がった株価を上げて時価総額を押し上げる試みに精力を傾けるより、本来の物作りの心意気をソニーに頭を下げて学ぶべきではないだろうか。そして、松下幸之助の神格化と政経塾の看板をソニーに献上して処分することが、将来の日本の為ではないだろうか。   

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