2017年7月19日水曜日

忍びの国

 和田竜の小説がまた映画化される。文庫本の帯にキャスト一覧があって、それを見て一安心。前回の 『のぼうの城』 では、主人公の役を演じた狂言師が映画の全てを壊してしまった。歌舞伎役者や狂言師は、発声法が違うためなのか、異様に浮き上がってしまい他の役者達との違和感は拭いきれない。のぼうの城では誰が狂言師を主人公役に選んだのかは知らないが、原作を少しでもかじった者ならばあの選択肢はないと思った。

 さて、和田竜の忍びの国、司馬遼太郎の直木賞受賞作、梟の城と比べてはかわいそうなくらいに深みはないが、それは無理というもの。時間つぶしと思った方がいいくらいの出来で、映画が原作を超えてくれることを願うだけ。多分、これさえも無理だろうなぁ。


 

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