2018年11月27日火曜日

前橋を考える (2)


夜の臨江閣 LEDでライトアップ
   前橋に残る歴史的建造物、と言っても明治以降のものだが、臨江閣のこの下品なライトアップ。青い色のLEDに黄色っぽい色などなど、漆喰の白さなど意味をなさないほどに毒々しい。

 前橋市は、水と緑と詩のまちを標榜しているが、水は赤城山系の湧き水であり利根川であり、詩はそれほどメジャーでもない詩人萩原朔太郎出身の街ということだろうか。緑というとこれも心もとなく、他の都市と比べても特段に緑が多いとは言い切れない。文化の町というのであれば、どんな文化かと問われたら答えに困る。

 では文化とは何かというと、定義は難しく、象徴的な思考や学習による信念や振る舞いのパターン(Wikipedia)、基本的に人と共に暮らす行儀や規範(司馬遼太郎・アメリカ素描)などと言われるのだが、前橋には残念ながら高尚な文化など存在しない。あるとすれば、成金文化の残滓ぐらいであろうか。その原因は、米を経済の基本に置いた江戸時代からの極限的な貧しさの中に、明治政府が極端な資本を注入したことで、一夜明けたら大金持ちになったという絹糸産業成金の成立が大きいと思われる。

 

 

 

2018年11月26日月曜日

明けの明星

  明け方、東の空に一際明るい星が輝いている。今月の14日が金星の留。等級はマイナス4等くらい。全天で一番明るい恒星おおいぬ座のシリウスがマイナス1.46程度なので、その二倍以上の明るさで夜明けの空に君臨する。

   この季節、冷え込みの厳しい時ほど星がきれいに見える。間もなく、オリオンが西に傾くと、真冬のさそり座が姿を現す。

 

2018年11月7日水曜日

貧乏人の敵は

 つい先日まで、一個99円でも売れ残っていた、マルハニチロの『さんまのかば焼き』缶詰。特売で籠に盛られても売れなかったこの缶詰が、今や値段は180円前後。時には品薄になる。

 これはマルハニチロの陰謀でもなく、スーパーの値段設定に原因があるわけでもない。テレビがうるさく缶詰の製法や栄養を取り上げ、健康に良いと持ち上げる。売れる。売れるから品薄になる。値段が上がる。だからと言ってトヨタの社長さんや、ソフトバンクの社長さん家の食卓にさんまの缶詰が載るとは思えない。 まぁ決して品の良い食べ物でもないし、缶詰のイワシやサンマ、鮭、サバの独特な風味にいずれ飽きがくるものと思う。残るのはオイルサーディンくらいかなぁ。

 多分本格的に景気が良くなったら、魚の缶詰など、猫以外誰も見向きもしなくなるのではと思うと同時に、テレビの質の悪さに腹立たしい思いを感じてしょうがない。先日の北海道のブラックアウトも、道民が一斉にテレビを点けたことも原因の一つで、こんなところでもテレビは悪さをする。まぁテレビ局にいる人間は高給取りも多く、庶民の、ましてや貧乏人のことなど気に掛けるものではないだろう。
 
 ちなみに、ネット通販の猫缶、お魚のほぐし身しらす添えは1個88円。送料が610円かかるので、無料にするためには2000円以上の購入が必要で、これも容易ではない。しかも、侮ってはいけない。1缶200円以上の猫缶もあるのだ。

2018年11月4日日曜日

ネギラーメン

 美味い、不味いの問題ではない。ぬるい。ネギラーメンのトッピングは、白髪ねぎにラー油、チャーシュー、調味料をあえたものと思っている。このトッピングの量が多いと、自然ラーメンの温度が下がる。

 だからと言って生ぬるいラーメンなど食べる気もしない。高崎市はあら町にある、その名も『匠』ラーメン。一緒に注文したエビ塩ラーメンもこれまた生ぬるいところを見ると、このラーメン屋さんの基本は生ぬるいラーメンらしい。

 冒頭に言ったように、美味い不味いの問題ではない。『匠』の名が泣く。

2018年11月1日木曜日

コスモス

群馬県佐波郡玉村町にあるコスモス畑。遠く浅間山と妙義山が見える。このコスモス、鋏で切って持ち帰りも可能。

 ここからさらに西北に走ると、小菊とコスモスの畑あって、管理する地区の人達によって小さな展望台も作られている。

 しばらくは晴天の秋空、こんな景色を楽しむ時間のあることが嬉しく感じられる。