昨年テレビドラマ化された 『銀漢の賦』 の著者葉室麟の随筆集 『柚子は九年で』 の中で、三国志の英雄曹操の詩の一説が紹介されている。
老驥は櫪に伏して 志は千里に在り 烈士は暮年にして 壮心已まず ・・・・・馬小屋の床に寝たままになっている老いた駿馬は、夢の中で千里を走っている。烈士は晩年になっても勇壮な心が消えない・・・・・ということらしい。
なるほど、男たるものこの世に生を受けたからには、かくあらねばならぬ・・・・・とは思うのだが、老い先短い私には、過去を振り返って感慨にふけっている余裕など全くない。ましてや自分のこれまでの努力不足を反省するなどもっての外であると思う。
老いた駿馬が千里を走る可能性は、全くのゼロである。しかし、老い先短い私がジャンボ宝くじに当たる可能性は限りなく低いとはいえ、1000万分の1くらいは間違いなくある。図らずも当選といいう時は、泰然とその現実を受け入れ、大量の現金と共に生きる道を模索しなければならない。これはこれで大変だとは思うのだが。
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