夏の盛りに買ってきたイチジクの苗を、浅い鉢に移し替えて水やりと肥料を少々。ラベルには、上手く育てれば秋になって実をつけますと書いてあったが、そう上手くはいかないだろうと思っていた。
天候が良かったせいか、環境が合っていたのか枝葉は順調に育ち、買ってきたときの三倍程度まで生育し、枝の分かれ目から実が5個ほど出てきた。この一週間ほどで実にイチジクらしい筋も入り、初冬までの楽しみが出来た。
Wikipediaによれば、原産地はアラビア南部で、メソポタミアでは六千年前から栽培されていた果実で、さらにヨルダン渓谷に位置する新石器時代の遺跡から、一万一千年以上前の炭化した実が出土している。
古代ローマでもありふれた果物であって、貴重な甘味源であったと知るとロマンも湧くのだが、歯や茎からでる白い液体が意外と面倒で、かゆみやかぶれを引き起こすことがある。この液体も民間薬として使われたこともあるらしいが、生育が早く、このまま育てるのか移植するかは只今思案中。棘のあるような植物に手を焼いたことがあって、剪定や落ち葉の処分に頭を悩ますくらいなら、このままくらいが適当かとも思える。もう少し成長を見ながら考えよう。
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