ハラル・ジャパン協会のHPによれば、今はラマダン (5月27日~6月25日) 断食月の真っ最中。この間、日の出から日の入りまで飲食は勿論、煙草も、唾を飲み込むことさえはばかられる。酒は論外。
最近NHKの番組で、医師、もしくは指導者の管理下にある状態での断食の効用や危険性について放送されたが、一般の断食と違ってイスラムの断食は、危険性と言えば砂漠地帯などで行う場合の脱水症状くらいだろうか。日没から日の出までの間に十分な給水と栄養を補給できるので、思ったよりは簡単と言っていいかもしれない。何しろ国王、王族から健康である人であればみんなが参加する行事でもあって、連帯感が苦痛を和らげてくれるところがある。
それでも日中は辛い。日が昇り、これから夕方まで断食と思うと、数日間は禁断症状ではないが、急に飲み物や食べ物が恋しくなる。しようがないから、木陰で座っているか川辺で涼風にでもあたる。あとは読書くらいか。
結局少々の違反はあったものの、約3週間の付き合い断食は終わったのだが、ラマダン明けの達成感というのか、連帯感は想像以上のものがあって、通過儀礼のようにその感動は心に残る。そのラマダン明けの食事に、ビールを一杯と思うのは悲しい性というのだろうか。
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