小学校に上がる前後から、本場所が始まる前には必ず大相撲の番付が送られてきていた。当時の横綱というと大鵬、柏戸の時代で、他の力士のしこ名はというと、ほとんど覚えていない。送り人の名前は春日野清隆。それが栃錦という稀代の大横綱と知るのはまだ先の話で、相撲に対する興味もなかった。
宮城県黒川郡大和町にある、陸上自衛隊大和町駐屯地、 昭和31年に開設されたこの駐屯地に栃錦を初め春日野部屋の一行が訪れ、横綱土俵入りや巡業形式の興業を行ったことがあって、栃錦が戦車に乗った写真が記憶の中にある。
この春日野部屋との交流は、後に父親と栃錦が江戸川区にいたころから続いていたことを知ったのだが、相撲というものはどうにも異次元の世界にしか見えなかった。
時代小説を読むようになってからだろうか、相撲とその伝統を意識して見るようになったのは。日本人の横綱不在が続いているが、モンゴルの人達が席巻している今の状況を苦々しく思うことはない。ナーダムでもわかるように、モンゴルは相撲の発祥地ではないかと思えることもあって、本家帰りしているのだろうかというくらいに思っている。日本人がその競技に精神性を持たせ、築き上げ磨き上げたた伝統と歴史は学ぶ所が多いと思えるが。
一つ気になるのが遠藤、照ノ富士、逸ノ城の三力士。故障が多いのと一時期の勢いが無くなってしまった力士達だが、その勢いのある時に同じ会社のCMに登場したというのは偶然なのだろうか。
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