NHK BSの地球タクシー ロンドンを走るは面白かった。ロンドンタクシー(クラッシックな黒いタクシー)の運転手(キャビー)になるには、過酷な勉強が待っている。通常でも3年から4年はかかると言われているが、ちなみに日本の東京で運転手を目指すと、地理試験などを経てほぼ三か月で一人前として街中に放り出される。地方に至ってはほぼ一週間。
そのロンドンでも格安なタクシーが業界を侵食し始めていて、キャビーのような難しい試験もない、道も知らない、有名な建物の由来も英語さえ出来ないドライバーがいるというのでちょっとびっくり。日本でも似たようなもんだと言うと失礼かもしれないが、道など知らなくてもナビがある。配車システムは格段の進歩を遂げて、知らない街の知らない家までも案内してくれる。都内のタクシーの配車係はタクシーの経験なんかいらなくて、経験としては通販のテレホンアポインターが最高だろうか。またスマホ配車の迅速さは時代の変化の速度をも感じさせてくれる。ナビの進化で人間が退化するという言い方も出来るが、必要のない苦労はしなくてもいいと解釈するか・・・・・。
この番組ですごいなぁと思ったのは、キャビーではない運転手の中で、バングラディシュからきたドライバーかな・・・・・英語は十分話せるし、雰囲気もいい。何よりも母国に、子供たちの為に病院を作りたいという夢。こんな夢を持っている日本人のドライバーなんていないだろうし、何でもあるもんなぁ日本は・・・・・。まぁキャビーでも同じようにバングラディシュのドライバーのような壮大な夢を持っている者はいないだろうと思う。
タクシーに乗ると、その国のその町の品位というか、民度の高さがわかるような気がする。まぁ大英帝国の品位なんか奴隷制度で豊かになった国の成れの果てという意見もあろうが、キャビーの操るロンドンタクシーはタクシーの理想像ではないかと思う。
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