2019年9月1日日曜日

貝原益軒 養生訓

 こういう本を読みながら笑っているというのは、家人には異様に映るようで、確かに笑いながら読むような本ではないはずなのだが・・・

 この書に従って生活すると、人間はどうなるのか。考えるだけで怖ろしい。

 その巻第二総論下に、『華佗が言に、人の身は労働すべし。労働すれば穀気きえて・・・』と、またまた三国志の曹操に関わる華佗が出てくる。岩波文庫の養生訓には、和俗童子訓も併載されていて、これは江戸時代の教育論として広く庶民の間に読まれたらしい。この養生訓、健康長寿を保つための心構え、食餌法を述べて現代においても示唆に富む書となっている。(表書きから抜粋)

 さて、この養生訓に従って生活をしてみると、面白くもなんともない人間ばかりで、活気というかどうしようもない人間ばかりになってしまいそうな気がする。あの食生活では、相撲取りもアスリートも出来ない。酒を飲んで大騒ぎもなければ、美食のレストランがはやることもない。とにかく大人しくしていることが最善という感じで、若さも何もない年寄りばかりの世界が現出しそうだ。手遅れとは思っても、高齢者になってから、暇つぶしに読むには笑えて楽しいかもしれない。あ、養命酒はいいと思います。 (笑)

 

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