エジプトの案内書を読んでいたら、ルクソールの町から西岸の王家の谷へ至る道は、今はナイル川に橋が架かり、団体客もバスでそのまま行けるようになったらしい。初めて行った時は、ホテル前の貸自転車を借りて、観光用のフェリー (民生用もある) に乗って、船着き場の近くにあるチケット売り場で自分が行きたいところのチケットを購入してから向かった。
ナイル川を背に、メムノンの巨像の前で一休み。突き当りを右折して走ると、道路の左側は遠くにハトシェプスト葬祭殿を見ながら砂漠が続き、右側はナイル川まで緑が続く。葬祭殿を過ぎると大きく左に曲がりながら登りとなり、両側が岩山の道をひたすら走る。突き当りが王家の谷。ここから自転車を抱えて岩山を登りきると、眼下のハトシェプスト葬祭殿に戻ることができる。近道といえば近道だが・・・。
面倒なことや嫌なニュースばかりの日本での生活、ナイル川から吹き寄せる風にあたりながら走った感覚は、遠い過去のものとなっている。アラブの春を超えたエジプトは、今どうなっているのだろうか。
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