今年の初詣も伊香保神社。その前に榛名山のおひざ元、吉岡町の三宮神社へ。式内社 (明神大社) で上野国三宮。延喜式では富岡の一宮貫前神社に準ずるも赤城神社とは同格従四位上とされる、という格式の高い神社。伊香保神社の元本宮ではあるものの、里宮山宮の祭祀関係はないとされ、今となっては郷社村社としての性格が強そうに思える。
さらに、若伊香保神社というさらに古い神社もあるようで、次回はこのあたりをうろうろとしてみようかと思っている。
群馬県は古墳も多く、物部氏や蘇我氏という上古に活躍した士族の影響が多かったように思えるものの、日本書紀と古事記くらいしか簡単に入手できる資料がなく、それは最終的に権力を手に入れた藤原氏の影響が大きく、蘇我物部両氏の出自や歴史を追うことは考古学的な資料も含めて極端に少ない。あとは想像力の問題でもあるが、神社伝承や祭神祭祀を手繰ってみると意外な上古の時代に触れることも可能かもしれない。
などと思いつつ伊香保神社へ向かう。いつの間にかこの神社の祭神は、十一面観音から大己貴命 (大国主命) に少彦名命の二神となっている。
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