2018年6月13日水曜日

梅酒を漬ける季節に

 青梅がスーパーの店頭に並ぶ頃、毎年のように梅酒を漬けるための準備と、産直の店などをまわって青梅を探す。今年は地元のスーパーで2Kgの青梅を買って、半分をブランデー、半分をウイスキーで漬け込む。

 品種は白加賀。箕郷、榛名はほとんどこの品種で、全国的な生産量のわりには人気のある品種とは言えない。残念なことに梅と言えば南高梅というほど、高級な(何が高級なのかは別として)品種が最近はもてはやされている。確かに完熟した南高梅は梅干にした時に皮が薄く、種が小さいためにぽっちゃりとした仕上がりで、赤紫蘇で仕上げた梅漬けは豪華と言えば豪華。

 問題は値段なのだが、いつも南高梅は高すぎるように思えてならない。もちろん需給面から言っても、その高級感を伴った人気から言っても、南高梅の値段が白加賀の2~3倍に及ぶのは当然と言えば当然かも知れないのだが・・・・・

鳴門秘帖

 NHKの時代劇、原作は吉川英治。千絵さんの太い眉はともかく、中村嘉葎雄、見返りお綱やお米さん、いい役者もだが、美人を揃えて百花繚乱とは言わないまでも、まぁ主演の男のもてようは腹が立つやらうらやましいやら。

 ストイックであることは、『粋』の重要な要素ではあるのだが、どんなことでも行き過ぎは無粋となる。このドラマ、脚本に問題があるのか、元々原作がそうなのか、とにかくイライラして見ていて、まるで力道山時代のプロレス的構成が気になってしょうがない。


2018年6月6日水曜日

伊香保温泉

  運動不足の体にショックを与えるために、伊香保温泉の階段街へと向かう。この写真の登り口から伊香保神社までの階段は365段。さらにそこから露天風呂を目指して、橋本ホテルの横のだらだら坂を登っていくと、ベルツ博士の胸像と、温泉の湧出口とラドン発見の碑と露天風呂がある。

 6月11日から月末頃まで修理のために休業するらしいので、またリニューアルされた露天風呂に出会えるのは7月になるだろう。
 

  伊香保のお湯は懐かしさも含めて、自分の中では日本一だと思っている。最初に訪れてから40年。イワツバメの時期が新緑の美しさもあって最高だとは思うのだが、露天風呂の湯面に紅葉したモミジが散りかかる時、チラチラと雪が舞い降りる時もいい。いずれにしても、平日の人が少ないときに行かないと、自然の中の静寂と温泉の醍醐味を味わうことは難しい。

 この温泉、万葉集にも記載され、歴史は1900年とも言われている。本格的な整備は武田勝頼の時代、将兵の刀創を癒すためにということだが、今の時代、湯治のために滞在するような温泉は数も少なく、東京から高速を使えば日帰りも可能な伊香保では観光地としての性格の方が強いためもあって、温泉本来の効能が身体に作用することもないように思える。

2018年6月1日金曜日

今年もやってきた

前橋刑務所の堀に、今年も鴨がやってきた。チビ鴨は9匹。時折虫でも追いかけるのか、チビ鴨が群れを離れると、母鴨がじっとその方を見つめ、また群れに戻ると安心したように泳ぎ始める。

 千葉の親戚に、アイガモ(アヒルとマガモの交配種)農法で米を生産している農家があって、毎年その米を食べる。水戸の鯉渕学園でも同じようにアイガモ農法が行われていて、日本農業実践学園時代に訪問したことがある。一年間、田んぼの雑草や虫を取り続けた鴨たちは、最後は食べられてしまう運命にあるのだが、その解体も生徒たちのカリキュラムにある。

 江戸時代は米が経済の根幹にあって、今でも豊かな田園を抱える場所は豊かさを感じさせ、その豊かさが独特の価値観を生むものだと思っている。鴨の親子を見ながら、豊かさとは何だろうかと考えるより、ネギをたっぷりと入れた鴨鍋のことを考えている方が幸せな気がする。

2018年5月31日木曜日

二つの酒宴

 一つ目は、没後10年、いま甦る池宮彰一郎という帯のついた角川文庫の中から、『四十七人の刺客』の中に描かれた酒宴。作者の池宮彰一郎は、司馬遼太郎作品との類似性や盗作問題で姿を消した作家で、一時期その作品も店頭から消えたものの、再び入手可能となった。生意気な読後感想だとは思うが、文章に独特な品格があり、その中で淡々と描かれる大石内蔵助の実像はこれだろうと思わせるほどに新鮮である。

 さて、その酒宴、場所は赤穂藩の町屋。時の藩主は浅野内匠頭長直。忠臣蔵で有名な内匠頭長矩の祖父にあたる。国替えの後、幕府が課した城構,架橋を終え塩田の開発と新田開発。労役は長く続いたが、長直が中風で倒れるまでの治世で、その成果は赤穂浅野は小身だが裕福であると他藩が羨むほどに上がった。

 藩主長直が逝去した時に、大石内蔵助はまだ14歳。名君の死に、藩は挙げて哀悼の極みにあった。少年であった大石内蔵助は、毎夜回向の読経に暗く沈む我が家に耐えかねて、一夜、喪中の城下町を歩き回った。町屋の5軒、10軒おきに火影が洩れ、人のざわめく気配があった。

 なんの事はない、人々は藩主の死を喜んでいたのだ。赤飯を食い、持ち寄った煮しめや酒肴が並んでいた。これで苛斂誅求もおさまるであろう、めでたい。どの町屋も一緒で塩浜の祝いは特に派手であった。国(藩)百年の大計は、侍と庶民の思考の落差を生んだ。

 もう一つの酒宴は現代の日本で、小説でも何でもない。民主党政権が崩壊する前夜、マニフェストにもない消費税値上げの採決があって、5%から8%に消費税のアップが決まった夜、財務省の役人たちが酒宴を開いた。あまり派手にならないようにという通達も出たらしい。思考の落差というよりも、立場の違いがその酒宴に対してそれぞれと思うこともある。燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんやとは言うものの、それが本物の鴻鵠であろうかと思われることがある。


 

2018年5月16日水曜日

千葉 オランダ家

オランダ家 楽花生パイ他
昭和24年創業の、和菓子、洋菓子のメーカー『オランダ家』。千葉市を中心に、40店舗以上を展開している。

 こんな大きな店だとは知らずにいて、地方の小さな洋菓子屋さんだと思っていた。ちなみに、久しぶりに訪れた昨日、よく買っていたブリアンは製造中止になったそうでちょっとがっかり。

 しかし、写真の楽花生パイは健在!楽花生最中と小袖羊羹を買って帰宅。この次はアールグレイロールとガトーショコラを購入予定。6月5日には、ブラウニー・ブラウニーという、ナッツたっぷり、クッキーざくざく、しっとりチョコ生地(¥1380)が発売開始。これはちょっと美味しそう。

 

2018年5月9日水曜日

粋と無粋と野暮(2)

 TVニュースを見ていると、麻生財務大臣の帽子姿が気になる。本人はおしゃれのつもりかも知れないが、どうにもその場にそぐわない。野暮ったいと言うのか、品がないというわけでもないのだが。欧米のニュースか何かで、ジャパニーズマフィアのボスとか言われたり、まぁ猿真似的に評価されたこともあったように思う。

 本人はどこかで『俺は育ちが悪い』と言っているらしいが、確かにどこから見ても悪相という表現がぴったりで、あの悪相はどこからくるものかとその経歴や家族、親族、を見ると、藤原鎌足まで遡れるのではないかという麻生家の筋目の華麗さと、幼少期からの経歴に驚かされる。政治屋として生きることで、その悪習と悪癖があの悪相を形作っているようにも思え、評論家にでもなって、一度悪相を生む世界を俯瞰してみることで本来の筋目の良さが蘇るかも知れない。

 まぁどうにもこうにも悪ぶってみても粋がってみても、野暮は野暮。先生方の好きな表現を借りれば、粛々とその職責を果たすことに全力を傾けた方が、粋とは言われないにしても、野暮だという人はいないと思うのだが・・・・・粛々という言葉には、傍若無人という意味はないということを蛇足として付け加えたい。