かつて自由民主党幹事長の時代、剛腕(豪腕?)小沢と呼ばれたこの人も、いつの間にか離党結党を繰り返すうちにどこの党にいる人かわからなくなってきた。
今回の『国民が悪い』という発言は、強行採決を繰り返す自由民主党の国会運営について語った際に出た言葉で、大多数の議席を支持した選挙結果を『国民の悪事』と言ったに等しい。
前回の衆議院議員選挙の投票率は約5割として、自由民主党の議席が6割以上というほぼ完全勝利。もう一つ、民主党が政権を獲得した時の投票率が約7割弱で、民主党の議席はやはり約6割。この民主党が政権を奪取した総選挙、大勝の原因は自由民主党の失政にもよるが、彼らの掲げた『マニフェスト』による。民主党政権最後の党首野田が、命がけで達成すると言った政権公約だった。
結果、高額所得者の増税や企業増税によって上げる必要はないと言った消費税を上げることになり、高速道路の無料化という公約は無視され、Mr.年金と言われた長妻は何もできず、松下政経塾出身のエリートたちはその無力さをさらけ出した。ついでに高速道路で巨額の収益を上げている当時の道路施設協会は、その名前と所属を変え、いつの間にか財団法人の一部門に隠れ、高速道路で上がる収益と権益は国民に還元される道を閉ざされた。
こんなことをだらだらと書いているうちに、今度は当時の民主党枝野幹事長(今はどこかの党代表)が自由民主党の誰かを『大嘘つき』となじった。こういうのを日本語では厚顔無恥と言うのだろうと思うが、大嘘つきに大嘘つきと言われては、返す言葉に困ったのではないだろうか。
国民が悪いのではない。所詮政治家は国民のレベルを超える存在ではないということだ。中国のことわざに、『良い鉄は釘にならない。良い人は軍人にならない』とあるが、良い人は政治家にもならないのかも知れない。かつての民主党党員は、死ぬまで大嘘つきという十字架を背負い続けなければならない。公約とは、それほどに重いものだということを国民と共に肝に銘じるためにも。
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