一つは 『九十歳。何がめでたい 佐藤愛子』 もう一つは 『大人の流儀6 不運と思うな 伊集院静』。簡単に分類しちゃいけないとは思っても、陽と陰、男の感性と女の感性、方向性は似ていて、伊集院静もあと少し年を取れば佐藤愛子みたいなことを書くのか、と思ってしまう。
今の若い者は・・・・・この言葉はエジプトの落書きにもあるらしく、年寄りの常套句のようなものだが、今の年寄りはろくなもんじゃない・・・・・という意見もある。年寄りがのうのうと年金暮らしで若者の就労意欲を奪っておきながら、今の若者は覇気がない・・・・・今の世の中を作ったのは、お前ら年寄りだろって言われてどう反論するのか。
とは言っても、ある一面で今の年寄りはかわいそうと言えばかわいそうな状況で生きている。ガラ系の携帯にやっと慣れたと思ったらスマホ。テレビのリモコンのキーも多すぎて、どれを押していいかさえわからない。便利と思える商品ほど複雑なものが多いだけでなく、落とし穴さえ潜んでいる。何より一番大きいのは、経験則が生きない。情報量は圧倒的に若者の方が多く、簡単に言うと、夕方空を見上げている老人に明日の天気を聞くようなバカな若者はいない。
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