2018年9月24日月曜日

曼殊沙華

山口百恵の『曼殊沙華』を聞いた時、マンジュシャカという読み方に違和感を覚えたのだが、サンスクリット語で manjusaka の音訳であることと、日本名、方言では千以上ある(Wikipedia)ということで納得。

 この妖しい独特な花は、小さいときから毒があるから触ってはいけないと教えられてきた。根元を掘ってみるとわかるのだが、球根(鱗茎)があって、多年生の球根植物に分類されている。ただ、この球根にアルカロイド系の毒があって、解毒をせずにゆり根のようなつもりで食用に供すると中毒症状を起こす。妖しい姿と彼岸の時期に咲くことから、彼岸花とか死人花など不吉な名前で呼ばれるのだが、なぜか心惹かれる花で、ついつい見とれてしまう。

 今回、久しぶりに写真を撮りに行って調べてみると、鱗茎の毒成分の一つにガランタミンがあり、アルツハイマーの治療薬として利用されていることなど、意外な一面を持っている花でもある。花言葉は、『情熱』『再会』『独立』『あきらめ』『転生』『悲しい思い出』『想うはあなた一人』『また会う日を楽しみに』。

2018年9月16日日曜日

蜘蛛の糸

  ろくでもない生き方をしていると、この小説を思い出し、わずかな安らぎを得ることもある。

 地獄の苦しみの中、天空から降りてくる一本の蜘蛛の糸。その糸を繰り出す先には誰がいるのか。過ぎ去った日々の懐かしい顔ぶれか、見も知らぬ生き物か。

 その糸にすがる時、どれほどその糸が細く、心もとないものであっても、一緒に這い上がろうとする人たちを蹴落とそうとしてはならないということを日々の心がけとして堅持する。

 それができていれば、こんな思いをしないのだろうが。


川島町三保谷宿 中華料理 喜楽

 何年ぶりだろう。以前と同じ場所に車を止めて、店の中へ。二代目のお兄ちゃんが厨房にいる。円形テーブルのレイアウトも以前のまま。

 肉そばを注文。次回は油淋鶏(ユーリンチー)。回鍋肉、焼肉などの定食類はそのうちボチボチと。

 先代のスープの味もそのまま。当時からスープはこの二代目が仕込んでいた記憶もあるので、懐かしい味はそのまま。ただその先代夫婦の姿が店にはない。

 これから少しずつ過去の味を辿る過程で、メニューを紹介します。

2018年9月12日水曜日

宇良

 宇良が帰ってきた。と言ってもまだ三段目ではあるが、その間に同じような好感度のある関取も台頭してきている。

 大相撲の世界はこのところ不祥事が多いように思われるが、正確なところは、他の世界(スポーツ協会、政界etc.)と同じように表に現れるようになったというべきではないだろうか。暴力もパワハラも日常茶飯事でまかり通ってきたのが、遠慮なく言えるようになってきたということだろう。

 さて、この宇良、舞の海二世と言われるが、あんなコマーシャルに出て、きょろきょろと辺りを伺うような関取の二世と言われては悲しいだろう。ましてや取り口は全然違う。宇良本人も言うように、正統な押し相撲。舞の海などとは月とスッポン。幕内への早い復帰を願う。 


井上あさひさんの着付け

 歴史秘話ヒストリアのメインキャスター、井上あさひさん。『着物がきれいなのに、着付けがイマイチだなぁ・・・以前は帯の位置が高くて・・・』とある着付け師の言葉。

 確かに、今日の着付けも確かにちょっと・・・。襟口がヨレヨレ、帯の上部が少し詰まり気味で、窮屈そう・・・。

 黒田さんと比べては悪いが、もうちょっと着付けに気を付けた方がいいのでは・・・と素人の私でもそう思う。


夢を生業の糧とすること

 オリンピックでメダルを取った選手が国会議員になった時、なんだそれが目標かよとがっかりしたことが何度かある。これは初代スポーツ庁長官に、鈴木大地が就任した時とは訳が違う。鈴木大地の経歴を見れば、その地位に納得いくものがあるのは誰しもが認めるところだと思う。

 塚原という体操のメダリストを、このところの体操協会のゴタゴタで目にするようになった。夫婦で協会の役職を占めていることに違和感を覚えるとともに、オリンピックでのメダルという夢を生活の糧として生きていくことに、彼ら自身が違和感を覚えないのかと余計なことを考えてしまう。オリンピックの場を、一攫千金の場と公言した男の方がまだ正直と言えば正直かもしれないが。

 もう一人、メダル取得後に参議院議員になって、あっちこっちと党を変え、今は何をしているのかわからないが、変なのがいる。議員になる必然性を全く感じないこの女性はまだ政治に関わろうというのか。オリンピックでメダルを取るという夢を追うことは素晴らしいことだが、それと政治に直接関わることは別問題だろう。迷惑と言うのはこういう輩を指して言う。 


2018年9月4日火曜日

今年最強の台風21号が接近

 今年最強の台風が近づいている。現在のところ風はあるが雨はなく、西北の空は青い部分ものぞいている。これから夕方、夜にかけて風雨が強まり、大雨、強風、雷、濃霧と警報、注意報が出ている。

 が、しかし、前橋は大丈夫なのだ、というのが経験則。この数年、接近する台風は全てと言っていいくらいに雨も風も大したことはなく通り過ぎている。最強、最大、直撃という予報があっても、大丈夫だろうと思う。この千年以上の間、浅間山の噴火、地震、戦乱、洪水で荒廃したこの県都は、いつの間にか安全な街として、自然災害から無縁で過ごしている。

 怖いのは、台風だろうが大雨だろうが、大したことはないと思い、大丈夫だろうから通常通りの生活を続けようとするところにある。リスクを負うのは、常に立場の弱い者だということ忘れてはならない。今日は休みましょうよ。


国税庁へのお願い

 今回の身体障害者雇用統計の粉飾は、国税庁が1000人以上と一番多かったようだ。健常者を不正に算入した(産経新聞)ということだが、さすがは国税庁。日頃の調査研鑽で、だましのテクニックには長けている・・・と思ったのだが、ばれたということはそれほどでもないということなのだろうか。

 まぁ誰が死んだわけでもない。各官庁が積極的に障害者雇用を進めているように粉飾していたわけで、日本という国が優しく住みやすい国だと内外にアピールするには数字的に素晴らしいものであっただろう。

 ちょうど良いことに、今年最大の台風21号が接近して、スポーツ界のゴタゴタもあり、報道各社がそちらに注力しているため、誰がどのような手口で粉飾を計り、誰が決裁をして責任を負うのかはわからない。多分誰も責任は負わないだろうから、せめて発覚しない方法を公開していただけないだろうか。


2018年9月1日土曜日

六国史

 日本の正史、六国史と言えば、『日本書紀』『続日本紀』『日本後紀』『続日本後紀』『日本文徳天皇実録』『日本三代実録』。

  古事記などという神話の世界と言える書物もあるが、最近の財務省の不正や、身体障碍者の雇用数水増しなどの記事を読んでいると、日本の歴史書に対する信頼感など無くなってしまう。誰がなんのために書いたのかという点で、疑わしいものが山ほどあるような気がしてくる。もちろん、徳川家や藤原家の記録など、その家にとってはまずいことが書かれているわけがない。もし仮にそんなことまで書いた歴史書なるものがあったとすれば、奇跡かそれ自体が嘘であると思ってしまう。

 中国、いつの時代であったのか、『起居注』(正確な字は不明)という職(もしくは書)があり、皇帝の日常と発言を記録するのが仕事だったらしい。この記録のすごい所は、当代の皇帝が見ることができず、内容に口を挟むことも、圧迫を加えることも出来なかったということ。この制度がいつごろ出来、そして無くなったのかはわからないが、正史を作成するにあたっては、これくらいの制度とそれを守る強固な意志が必要であったと思う。それが逆に皇帝の権威を高め、自らを戒めることによって名君の養成に繋がったのではとも思える。