原油価格が暴落している。1バレルが20~30ドルというと、直近の50ドルオーバーの時期から見ると半分に近い。だからと言ってガソリン価格がそのまま半分にまでということはない。その辺りはよくわからないのだが、よくわからないということは、何とでもなるということだろうと勝手に思っている。
もう故人であるし、年月も経ているので構わないと思う話があって、ガソリンが安くならない理由の一つと思われるので紹介しておく。その人はある大手企業の役員まで上り詰めた人だが、退職後人の勧めもあって再就職することになった。その会社に行ってみると、机が何個かあって、事務員らしき女性と上司と思われる人が一人。仕事らしきものはなく、机に座って新聞でも読んでいればいい。半年もした頃に社長になってくれと言われて、気持ち悪くなって辞めたのだが、この会社の売り上げは年間数億円以上に上り、仕入れも数億円以上。原油1バレルから数円から数十円の手数料を得るらしい。そんな会社がいくつかあれば、何人かの人間の生活費以上のものを稼げる。
また一つ、これは都市銀行の支店長3人の話し。ガソリンの売価は、卸売会社同士で1リットル当たりの最低売価を決める。毎週電話で済ませるらしい。上限価格はなしで、最低価格だけを決める。あとは基地からの距離などによって地域ごとに調整する。明らかに公正取引委員会や検察が本気になって探ればすぐわかることなのだが、忖度抜きで仕事ができるやつなど今の検察にもいない。なぜなら、これを聞いてからの数年間以上、石油業界に検察の手が伸びたことなどなく、今もその慣習は続いている。そんなこんなでガソリン価格が下がることは下がるが、決められた最低価格を下回ることはない。
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