アベノマスクという言葉は、今回の国によるマスクの配布を多少なりとも揶揄する表現になっている。どこの国の人か、『もらえるだけでもいい、私たちの国は何もくれない』と言っていたが、日本の医師は、このマスクは機能的に『ないよりはましだろう』と言っていた。
ないもよりもまし、という言葉を考えた時に、では『ありがとう』という言葉を言う時とはどういう時なのかを考えた。本来であれば『物』をもらった時には 、感謝の意を表すためにありがとうと言うのだが、『ありがとう』という言葉は、なかなかあり得ないこと、有難いことだという意味がある。
ついでだからないよりはまし、と言うのはどういうものか家内に聞いてみた。BVDのトランクスを買いに行ったら、褌を買わされた。ビールを買いに行ったら、炭酸水を買わされた。そんな感じかねぇと言ったら、冷ややかな視線を浴びた。そんな時に、このアベノマスクの提案者の、灘高から東大へ行ったエリート官僚の写真がネットニュースに出ていた。佐伯耕三首相秘書官44歳。禿げ上がった後頭部に多少の毛髪が。あれもないよりはましというものかもしれない。
人に物を、もちろんお金でも、あげてバカにされることほど情けないものはない。その人の育ちとか、性格や総じての人品を疑われる。海外でのチップでも同じで、その習慣のない(実はあったのだが)日本人は特に戸惑うことも多い。そんな人は、ホテルに入った時の007のチップの渡し方を見るのがお薦め。いずれにしろ、有難いことだと思われる贈り物をしてみたいといつも思う。
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