2019年8月14日水曜日

香港の戦い

 香港で若い人たちが戦っている。彼らは天安門のことも知っている。警察は、軍隊は、本来庶民の生活を守るために存在しているはずなのだが、日本にいてもその歴史を見れば、そうでないことを誰でも知っている。

 99年間の時間を経て、香港は中国に返還された。豊かな人々は、その時に合わせて国外に脱出した。香港はすでに共産主義社会の物となっている。一国二制度という幻想は次第に潰れかかっている。普通選挙などない。自由だった場所が、一党独裁の国に返還と言う名のもとに飲み込まれていくのか。

 集会に参加している若者が警察と衝突し、こん棒で力一杯殴られて引きずられていく映像に、何とも言えないやるせなさを感じる。がんばれとも言えないし、これ以上頑張るなとも言えない。自由を守るということは、これほどに凄惨なものかと思う。


 

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