短い時間ではあったが、金沢に滞在した。前回は8年程前だったろうか。北陸新幹線が開通してホテルが増え、平日にもかかわらず町は活気があるように見える。大通りにいると頻繁にバスが発着してゆき、夏休み前というのに観光客も多い。白人のバックパッカーもいて、近江町市場のあたりに外国語が飛び交うなどとは、30年前では考えられなかったように思われる。
金沢から北鉄で内灘駅まで、金沢駅前から浅野川沿いに北上して同じ道を内灘へ向かう。日本でも有数の豊かな町で、かつて五木寛之の内灘夫人でも有名になった町である。40年以上前には海岸に米軍のトーチカが残っていて、米軍射爆場という物騒な海岸であったのが、商店街や住宅のある海岸線に変わっている。この町に用事があってきたため、街中の観光地には今回も縁がない。
金沢を単純に前橋と比べることは出来ないが、同じ県庁所在地として見た時には、前橋はあまりにみすぼらしい。高崎と比べても同じようなもので、その歴史の古さと熟成された文化と、新しいものの流入のスピードも金沢の方が断然早い。300年に渡って積み上げられた100万石の豊かさは、これからの100年、200年で前橋が追いつけるものかと考えた時、無理だろうなと思う。
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