2019年7月11日木曜日

ビール・発泡酒・第三のビール

 久しぶりにビールを飲んでみる。うまい!とは思うのだが、発泡酒と第三のビールとどこがどう違うのかと言われるとちょっと困る。ちなみに4~5種類のビールから第三のビールまで並べてどうだと言われると、判断の付かない時もある。微妙に後味が違うのか、コクとかよくわからなくなる。こんな奴は、安いのを飲んでいればいいのだとも思うが、どうにも腹立たしい。

 ちょいと家内に聞いてみると、厚みが違うらしい。私よりは酒にも強いし、調理師でもあるし、味に関してもうるさい所がある人だから、やはり違うのだろうと思う。厚みってのがよくわからないが・・・

 以前にも書いたことがあるのだが、司馬遼太郎は『アメリカ素描』の中で、小村寿太郎(1855~1911)の書生桝本卯平につて触れている。桝本卯平は駐米公使としてアメリカにいた小村寿太郎の紹介書を持って、フィラデルフィアの造船所で職工として働くことになる。職工の給与は安い。食事付きで週5ドルの下宿に住んだ桝本の給与は、下宿料を払ってしまうと週2ドル70セントしか残らない。しかし、わずか5セントを持って行くだけで、小売りの酒屋でビールがたっぷり飲める。それだけではなく、酒屋には大皿にたっぷりとビーフ、ハム、サンドイッチ、チーズといった、当時日本では第一級の御馳走が盛り上げてあり、いくら食べても無料であった。日本の明治30年代では、酒屋に紅ショウガや味噌が置かれていたころである。桝本は、この『タダ』ということを、『自由』と理解した。以下桝本は『その自由があるので、米国では労働者に不平が少ない』と述べる。

 そこまでとは言わないが、ビールくらいせこいことしないでいっぱい飲ませろよと思うし、ビールの税金を上げて搾り取る役人は『自由』の敵だと思う。  


 

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